広島店 プランナー金平です。
紳士服のオーダースーツ、世界的に人気を二分しているのはご存知のように、
イタリア製生地と英国製生地です。
日本の尾州(愛知県尾張西部から岐阜県西濃地域)の生地も世界に誇る伝統織物ではありますが、供給量のボリュームではイタリア、英国には及ばないところ。
イタリアはピエモンテ州のビエラ地区、英国ではウエスト・ヨークシャー州のハダーズフィールド地区がウール織物の産地として有名どころです。
世界中に沢山の国があり、他にも多くの生地産地があるなか、伊ビエラ、英ハダーズフィールドが二大産地として他の追随を許さないのはなぜでしょうか?
【良質の軟水が、高品質ウール生産の決め手!】
一般にウールの生産は
1.原毛の洗浄・・・刈り取りたての原毛を水洗いして不純物を除く。
2.コーミング ・・・テープ状の羊毛から短い繊維を取り除く。
3.紡績・・・ トップと呼ばれる羊毛の塊に撚りをかけていく。
4.染色・・・ 糸染め、トップ染めなど水を用いて繊維と色素を結合させる。
5.経糸形成・・経糸と緯糸を絡み合わせていく。
6.織り・・・筬(おさ)と呼ばれる金属の櫛で経糸を整え緯糸を打ち込む。
7.仕上げ・・・起毛を除去し、石鹸水に浸して縮絨加工を行う。
という段階を経て羊毛から生地に仕上げていきます。
その中で、洗浄、染色、仕上げという重要な工程で良質な軟水を大量に必要とします。
軟水とは水分中にマグネシウムやカルシウムなどのミネラルが少ない水です。
ミネラルは色素と結合する性質があり、ミネラルの多い水では染色過程で狙い通りの色だしが難しくなります。またミネラルの多い水は洗剤の泡立ちも悪く洗浄の効果も低くなります。
ハダーズフィールドやビエラは地理的に良質な軟水を使える河川があり、そのことが昔から良質なウール産地として栄えてきた理由です。
【結局、イタリア製生地と英国製生地、どちらを選ぶ?】
イタリア製生地は軽く、しなやかで艶、光沢の美しさが身上であるのに比べ、
英国製生地は重厚でしっかりした質感が特徴。
お国柄を見ても、イタリアは時期ごとの流行や変化、自分自身の表現を大切にするイメージであるのに対して、英国は保守的で古き良き伝統を重んじるイメージ。
クオリティはどちらも甲乙つけがたいところ、ご用途やお好みのイメージでお選びください。展開中の2着セット割はイタリア生地、英国生地の組み合わせも可能ですので、
まずは世界2大産地を着比べる セットオーダーもアリですね。
(テーラーフィールズではアーサー・ハリソンやドーメルなど英国由来の生地もご用意しております。ご興味をお持ちの方は各店プランナーまでお問合せ下さいませ。)
さて伊ビエラと言えば、カノニコです。
カノニコは創業350年を超える、世界で最も多くの有名ブランドに採用されているイタリアを代表する名門服地メーカーです。紡績から織り、染色、仕上げまで自社で一貫管理の生産工程を持つことで、価格以上のクオリティを保持しています。光沢感があり柔らかく、テーラーフィールズで一番人気のあるイタリア服地です。
ただいま、テーラーフィールズではウール織物の聖地、ビエラを代表するカノニコの
オーダースーツをお買得価格でご案内中です!
あ
カノニコ生地でのオーダーは仕立て上がり通常価格¥78,000+税~です。
スペア付きスーツが通常価格¥104,000+税~なので、スペア付きスーツ1着オーダーなさるより、スーツ2着(¥100,000+税~)のほうがコスパが高いです!
10月4日迄の期間限定特典!
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ジャケット脇下の擦れを軽減し、耐久性を向上させる「丸式脇当て」
テンションのかかるポケット脇を補強する「D閂止め」(上着、スラックス)
カノニコ2着限定でなく、お好きな組み合わせでのオーダーが可能です。
・1人で2着でもご友人や同僚と1着ずつでもOK
・同じ季節の生地でも違う季節の組み合わせでもOK
・モダンな英国的モデルとクラシックなイタリアモデルの組み合わせでもOK
・生地の価格帯の違う組み合わせでもOK(※セット価格は組み合わせにより変更になります。)
例えばカノニコ1着(通常価格¥78,000+税)、通常価格¥38,000+税ランク1着なら
カノニコ¥50,000+税,¥38,000+税→セット価格¥23,500+税
計¥73,500+税~とカノニコ1着よりリーズナブル!
今、オーダーして約6週間後のお出来上りですので、衣替えから逆算してお早目のオーダーをオススメ致します。
テーラーフィールズ広島店
広島市中区中町 4-8 チュリス中町 1F
平和大通り沿いの三井ガーデンホテル様北側